2人の対戦成績は過去4勝2敗。しかし昨年に限れば3度対戦してディミトロフが2勝している。ビッグ4の一角を形成してきたマレーに、成長著しいディミトロフが急速に迫っている。
どれひとつとして簡単に決まったセットはなかった。
第1セット先にディミトロフがマレーのサービスゲームをブレークするが、マレーもすかさずブレークバック。第9ゲームをブレークしたマレーが、その後のサービスゲームもキープしてセット先取する。
第2セットも互いにブレークし、第11ゲームで再びブレークしたマレーが逃げ切るかと思われたが、直後の第12ゲームでディミトロフも奪い返す。タイブレークに突入し、競り合いの末にディミトロフがセットを取った。
第3セットをマレーが取り迎えた第4セット。マレーは身体を痛めたような仕草見せ、ディミトロフに大きくリードを許す。だが大会初優勝を狙うマレーは、ここから5ゲーム連取し逆転でセットカウント3-1。ディミトロフを下した。
「素晴らしい試合。2人とも最高のパフォーマンスを見せた」「本当にレベルの高い試合だった」という声がある一方、試合中に審判の誤審が出たことに関して「せっかくの熱戦に水を差された」「審判が公平ではなかった」「ディミトロフが負けたのは審判と関係ない。マレーが勝ったんだ」など、ファンの間にも遺恨を残す結果となってしまった。
マレーは次の試合、5度目のベスト4入りをかけ地元オーストラリアのニック・キリオスと対戦する。
投稿 by ATP World Tour.