今大会1セットも落とさず勝ち上がってきたジョコビッチに対し、ワウリンカも世界一と称される片手バックハンドで勝機を見いだそうとするが、王者の鉄壁なストロークは崩せない。
他の選手であれば抜けているようなボールを何本も返され、力みから得意のバックハンドが大きくアウトする場面もあった。それでもジョコビッチのドロップショットに素速く反応しライン際に落とすなど、絶好調ぶりを見せつけるかのようなプレーで会場を沸かせた。
最後はジョコビッチが世界ランク1位の実力を見せつけ押し切ったが、破れたワウリンカの健闘にも大きな拍手が送られた。
「今大会のベストバウト」「ワウリンカ強かった。ジョコビッチもっと強かった」「5セット目で失速し立て直せなかったワウリンカと、最後まで衰えなかったジョコビッチの差」「やはりターミネーターだな」など、ジョコビッチの強さを称えるコメントや、全豪の決勝で過去2度戦い2度ジョコビッチが勝っている組み合わせに「またもやマレーの不運な3時間になりそうだ」と予想するファンもいた。
昨年4連覇を阻止された相手とのフルセットを制し、2月1日の決勝へ駒を進めたジョコビッチ。今年もこの男がテニス界の中心になりそうだ。
投稿 by ATP World Tour.