アスタナがライセンス取り消しの危機…チーフドクター「我々はドーピングとの戦いの最前線にいる」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

アスタナがライセンス取り消しの危機…チーフドクター「我々はドーピングとの戦いの最前線にいる」

スポーツ 短信
ビンチェンツォ・ニーバリとアスタナの選手たち
ビンチェンツォ・ニーバリとアスタナの選手たち 全 4 枚 拡大写真
ドーピング問題で、ワールドツアーライセンス取り消しの危機にあるカザフスタンのアスタナ。チームのチーフドクター、ヨースト・デマーセネア医師は「我々はドーピングとの戦いの最前線にいる」と潔白を主張している。

2014年にアスタナでは、マキシムとバレンティンのイグリンスキー兄弟ら複数の選手がドーピング陽性であることが判明した。2015年2月にUCI(国際自転車競技連合)は、これらのドーピング事件についてアスタナに組織的な責任があると考え、ワールドツアーライセンス取り消しを要求している。

今後、アスタナのライセンスが認められるか否かで、チームの活動が大きく左右されることになる。その中でチーフドクターのデマーセネア医師は、チーム公式サイトを通じてアスタナがアンチドーピングに真剣に取り組んでいると訴えている。

アレクサンドル・ビノクロフGMの要望で2013年にアスタナに加入したデマーセネア医師は、4人のチームドクターをたばねる責任者だ。

デマーセネア医師はまず、チーム内のアンチドーピングの取り組みについて説明した。

「我々はフランスのアンチドーピング・プロフェッショナル・プログラムのひとつであるMPCC(信頼ある自転車競技のための運動)のメンバーである。つねにコルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種)レベルをチェックしているし、ノーニードル(注射器を使用しない)ポリシーに従い、外部のサプリメントや外部のトレーナーを許可せず、スプレーも使わない。これはいいアイデアだと思う」

「我々は2013年にMPCCに加盟した。ワールドツアーの全チームが、MPCCに加盟しているわけではないのだ。このため我々が年間に行う血液検査の数は増えている。トップ選手は年間約50回も検査を受けている。ツール期間中に一度、ニーバリは24時間以内に4回も検査された。彼は18日間マイヨジョーヌを着ていたからね」

「我々は、ドクター間で全データをやりとりする内部のオンライン表計算システムを使っている。そこにはADAMS居所報告プログラム、体重、体脂肪率などのデータがある。バイオロジカルパスポート用の血液検査のためでもあり、トリノのアンチドーピング研究所と協力している健康チェックのためでもある」

そしてイグリンスキー兄弟のドーピング事件は個人的なもので、チームとは無関係だと主張する。

「最悪の事態は起こるし、世界中に愚か者は存在する。自転車界にもだ。自らルール違反した2人の愚か者(イグリンスキー兄弟)が捕まった。システムが彼らを捕まえたんだ。つまりシステムが機能しているということだ」

「チームはドーピングなしで成功したいと思っている選手のために、すべてを整えている。我々には30人の選手と40人のスタッフがいるが、全員が自転車界のパフォーマンス強化薬物に対する戦いの最前線にいるんだ」

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