2試合で2得点をあげた岡崎慎司(マインツ)、3月27日のチュニジア戦でダメ押しゴールを決めた本田圭佑(ACミラン)の両FWの立ち居振る舞いに強い衝撃を受けたと宇佐美は明かす。
「やはりモノが違うというか……点を取らないと前線の選手は生きていけないし、飯も食っていけないし、居場所もなくなってしまう。そうした厳しい環境の最高峰でプレーしているのがオカちゃんであり、圭佑くんだと思った。その意味ではまだまだ温い部分があるし、ああいう役者になれる能力を見習うというか、身につけていかなきゃいけない」
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本田圭佑
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岡崎慎司
ゴールを叩き込んだ時間帯は、ウズベキスタンの選手の動きが鈍かった。先発した岡崎、本田、そしてMF香川真司(ドルトムント)たちがかけ続けたプレッシャーが相手を疲れさせていたと宇佐美は考えている。
「後半からプレーした選手たちは力を出しやすくしてもらっている。最後にトドメを刺しにいった感覚ですよね。これがスタートから出れば、まったく違った光景が見える。それを(この目で)見るためにも結果を出し続けていかないと」
5対1の大勝を飾った直後には、指揮官から「約束を守ったな」とねぎらわれた。「オン・ザ・ボール」で突出した才能とセンスを放ち、「オフ・ザ・ボール」の動きも覚えつつあるホープは、代表初ゴールがもたらす喜びをステップとして、さらなるステージへ駆け上がろうとしている。