NewsPicks佐々木紀彦編集長「小さい組織でもリーダーに」…5年後に生き残る業界、学生向けイベントで
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
Qメディア産業が他の産業に与えるインパクトとは?
佐々木:メディア業界は、産業としてはそう大きくない。朝日新聞でも数千億規模ですから、兆を売り上げる企業はなかなかない。しかし、世の中に対するインパクトは大きいから、人気はある。個人的にはこんなに面白い業界はないです。メディアに興味がある学生さんは、紙、特に雑誌はこれから衰退していくでしょうが、TV局はおそらくつぶれないし、面白いのではないかと思います。
僕がいるネットメディア業界というのも非常に面白いのですが、若い人を育てられるだけの余裕がないので、若い頃は既存のメディアで力をつけるというのもありかもしれません。
メディアは、公と民間の中間を走っていけるというのも面白いところだと思っています。現実としては利益を追求します。利益の追求が世の中のためにもなるので。ただ、ビジネス的なことをしながらも、世の中のためになることも追える。両方追えるところは面白さだと感じています。
メディアというのはどんどん広がっています。ある意味、アマゾン、Facebook、Googleもメディアと言えるでしょう。あらゆるビジネスがメディア化していくので、「人の時間の取り合い」になっていきます。
企業戦略の根幹に、昔は「いいものをつくったら売れる」という価値観がありましたが、今は「いいものをつくっても売れない。」すべてはプロモーションなのです。「どういう風に買いたいと思わせるか?」ということが大事になってきます。
コカコーラなどの企業も、メディアの人間を雇うなどの活動をしています。編集者などの職で培ったプロモーション能力は、どの業界にいっても生きていくと思います。売れない商材を売っていくような力があれば、無敵ですね。
ただ、実は編集者は、地味な活動も多いです。電通、博報堂の方も派手に見えるかもしれないけれど、いい意味でやっていることは地味です。総じて、日々新しいことをやりたい人、変化が好きな人は、メディア業界は向いていると思います。
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《編集部》
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