どんなことがあっても心が折れることはないという。その理由は、ただただビーチバレーが純粋に好きだから。「ビーチバレーはバレーの集大成だ」と語る田中選手は、上に向かって1歩1歩歩き続ける。
■ビーチバレーとは
「ビーチバレー」はビーチなどの砂地で行う、2人制のバレーボール競技です。6人制バレーのように専門特化したスキルだけが求められるのではなく、レシーブやパス、トス、サーブなどあらゆるスキルが要求されます。球技的で、なおかつ総合的な運動神経を求められるといっても過言ではないでしょう。さらに太陽の光がさんさんと照りつける暑いビーチで、絶え間なく吹き付ける風をからだと感覚でとらえ、プレーごとに形を変える砂を足場にプレーするのですから、その難しさは想像以上のものといえます。なお、オリンピックの正式種目であり、かつ観客動員数の費用対効果No.1を誇った競技です。海外では人気スポーツとしてさまざまな演出効果(音響など)がなされ、観客のボルテージを最高潮に熱く震撼させます。しかし、日本ではそのような演出がなされていません。いずれにしても人気スポーツであるとともに、観客を魅了する楽しいスポーツなのです!
http://www.letsbeachvolly.com/txt/toha.htmlより引用
■誤魔化しのきかないチームスポーツ
---:ビーチバレーをはじめたきっかけは?
田中姿子選手(以下、敬称略):元々6人制のバレーを企業のチームに所属してプレーしていたんです。在籍していたある時、若手の選手たちでビーチバレーの大会に参加する機会があったのですが、そこではじめてビーチバレーを経験したんですね。それがすごく楽しくて、もっと本格的にやってみたいな、という思いがその時からありました。
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---:ビーチバレーの魅力とは?
田中:ふたりで行うスポーツなので、自分とペアの実力で勝敗がもろに決まってくるというところです。ビーチバレーはそこの部分がバレーと違って魅力的だと思います。
パートナーとしっかり向き合って、自分たちがどこを目指してやっていくのか。そういう根本的なところが必要です。人間性も問われてくると思いますね。最少人数のチームスポーツなので。6人でやるバレーはそれぞれ担当など分散してしまうので、なんというんでしょう、誤魔化しが効くというか。
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