【Next Stars】「人が鳥になる」って、こういうことか。…ウイングスーツ伊藤慎一選手
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---:ウイングスーツは操縦を誤ると危険なのでしょうか?
伊藤:そういうのはあまりないですね。というのも、スカイダイビングを200回以上飛ぶのが基準なんです。200回以上飛んでいる人は、インストラクターの指導を受けてウイングスーツを飛んでいいと。また、500回以上飛んでいる人は、自力で飛ぶことができる。そうルールで決まっているので、ウイングスーツに挑戦できる人はある程度スキルがあって、充分にコントロールができる人なので、操縦ミスをすることもそこまでないんです。僕は最初にウイングスーツを飛んだ時は1000回以上飛んでいたので、ひとりで飛んだのですけど。
---:一般の人がやるには敷居が高い?
伊藤:そうですね。というか、まずスカイダイビングをしていないとウイングスーツを飛べないので。結構問い合わせがあるのですが、「まずはスカイダイビングを飛んでください」といった感じで返答します。2年くらいちゃんとやれば200回くらいは飛べるので、そこで初めてウイングスーツを着て、挑戦っと。もちろん、競技に参加するにはもう少し訓練が必要ですけど。
スカイダイビングを何千回も飛んでいる上級者でも、ウイングスーツを飛ぶと見える景色が全然違うんですね。スカイダイビングを長年やってきて、「自分たちは飛んでいる」と言っていたわけなんですけれども、あれは「落っこちている」って感覚の方が正しいんじゃないかとウイングスーツをしはじめると思うわけです。
■誰も挑戦したことのない分野へ
---:スリルが好きで、スリルを求めているのでしょうか?
伊藤:スリルというよりも、チャレンジ精神の方が近いかと思いますね。アドレナリンが出る、興奮するなにかというよりも、誰も挑戦したことのない分野に挑戦して自分で切り開いていくというような感覚。ここに興味があるのだと思います。だから、ウイングスーツが日本でも沢山の人がやっているような、メジャーなスポーツだったらやっていないと思います(笑)。
---:ウイングスーツの普及活動というのは。
伊藤:考えたんですけれど、いきなりウイングスーツからはスタートできないので、まずはスカイダイバーの人口を増やして…という風に活動しないといけない。そこまでやるのも…という感じです。
---:ウイングスーツの練習というのは?
伊藤:もちろん日本でもできるのですが、僕の場合はアメリカに2週間ほど行って練習してくる、というパターンを繰り返しています。
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