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【ヒッキーのスポーツながら見】レブロン・ジェームズの本領!ホークス対キャバリアーズ…プレイオフ

オピニオン コラム
アトランタ・ホークス対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年5月22日)
アトランタ・ホークス対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年5月22日) 全 6 枚 拡大写真
ターニングポイントとなったのは第2戦の第3クォーター。ハーフタイムを5点のリードで折り返したキャバリアーズは、第3クォーターだけで13点差をつけてホークスを突き放します。

その原動力になったのは、ほかでもないレブロンでした。第3クォーターだけでレブロンは12得点、5アシストの活躍を見せます。貢献得点は26得点と、このクォーターのキャバリアーズの得点30に比肩する脅威の貢献率を叩き出しました。


アトランタ・ホークス対クリーブランド・キャバリアーズ

もちろん、影にはデラベドバ、シャンパート、J・R・スミス、ジェームズ・ジョーンズといったシューターがいることも重要です。反対にホークスは絶対的なシューターであるコーバーをシャンパートの好ディフェンスなどによって封じられ、アウトサイドシュートの確率が低調なままだったことは敗因のひとつでしょう。

ですが、レブロンが自身にディフェンスが集中する中、セレクションよく外にはたいていることも、確率の差を生んでいます。レブロンはフォワードでありながらガードもこなすプレイヤーらしく、1対1のセレクションでも好判断を見せました。

ホークスはデマーレ・キャロルの負傷もあって、レブロンを止めるためにケント・バゼモアやポール・ミルサップなどをマッチアップさせつつ、ゾーンに近い守備を敷いて対抗します。

しかし、レブロンは1対1を焦らずアシストも利用しながら、バゼモア相手にはパワー、ミルサップのときにはスピードと冷静に勝負するポイントを変えてホークスのディフェンスを苦しめました。もちろん、あらゆるプレイを超高度にこなせるレブロンだからこそではありますが、バスケットボールIQの高さがなければそれも宝の持ち腐れです。


レブロン・ジェームズ

本来ならチーム5人で持ち合わせるはずの能力を個人で所有してしまっている"キング"レブロン。

アービングをしてもレブロンというチームのいちプレイヤーとして機能させた方が光ると、そう感じさせるイースタンカンファレンスファイナルでした。

ですが、ファイナルを戦うゴールデンステート・ウォリアーズも、そう簡単に崩されるチームではありません。スリーポイントシュートだけでなく、守備でも魅せるクレイ・トンプソン。ガードからセンターまで守るドレイモンド・グリーン。そして、ゴール下には今シーズンのNBAオールディフェンシブチームの2ndチームに選出されたアンドリュー・ボガットがリングを守ります。

こうしたチームにレブロンが、キャバリアーズがどう対抗していくのか、ウォリアーズがどうレブロンを守るのか、楽しみで仕方ありません。また、アービングにもやはり、その類まれなる実力を発揮し、キングがいてもビッグスリーという強烈な存在感を見せつけていただきたいです。

レブロンが、キングの所以を証明したイースタンカンファレンスファイナル。王がその証たるカップを再び掲げるのか、はたまた別の誰かがかっさらっていくのか――。

今シーズンも、最高の舞台が整いました。
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《ヒッキー》

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