モーグル・上村愛子、五輪を語る「いつか手が届くんじゃないか」…オリンピックコンサート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

モーグル・上村愛子、五輪を語る「いつか手が届くんじゃないか」…オリンピックコンサート

スポーツ 選手
上村愛子 参考画像(2014年2月6日)
上村愛子 参考画像(2014年2月6日) 全 6 枚 拡大写真
東京・有楽町の東京国際フォーラムで6月12日、「オリンピックコンサート2015」が開催された。THE ORCHESTRA JAPANによるフルオーケストラの演奏と、歴代の五輪映像の上映をあわせたコンサートだ。

オリンピック精神を多くの人に伝えていく"オリンピック・ムーブメント"の推進を目的とした同コンサート。スペシャルゲストに冬季五輪モーグル代表として活躍した上村愛子さん、北京五輪競泳400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した宮下純一さんを招いたトークショーが行われた。

上村さんは自分の映像が流れるのを観て、泣いたり感動したりはしないと高をくくっていたそうだが、「危ない。もう少しで泣いてしまう…という気持ちで観ていました」とはにかんだ。

五輪に5回出場した上村さん。初めて出場した1998年長野五輪で、先輩の里谷多英さんが目の前で金メダルを手に入れた。その姿が「オリンピックの目標として、メダリストにいつかなりたいという大きな目標を与えてくれた」と話す。

思うようにいかないときもあったが、先輩の姿と周囲のサポート、そして「いつかはたどり着けるんじゃないか」という諦めない気持ちでチャレンジした5大会だった。

引退して1年が経つ。上村さんは選手時代に結婚をしているが、大会で家を空けることが多かったため、「家族の時間と、自分の生活のペースをつかもうということで、家のことをしていました」と近況を語る。

自身初めての五輪が自国開催の長野。5年後に東京五輪を控えるこれからの世代に向けて、「(東京五輪出場の)近くにいる選手も、まだ少し遠いのかなと思っている選手も、そこに夢を持ってまっすぐ自分のイメージをつかめるように頑張れば、その夢にいつか手が届くんじゃないかなと思います」とエールを送った。

引退はしたが今後もスキーは続けていく。「何歳までスキーができるかな」と現役時代から変わらぬ笑顔を見せた。

《五味渕秀行》

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