女性のスポーツ観戦に関する意識・実態…観戦のきっかけ「誘われて」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

女性のスポーツ観戦に関する意識・実態…観戦のきっかけ「誘われて」

ライフ 社会
女性のスポーツ観戦に関する意識・実態…観戦のきっかけ「誘われて」
女性のスポーツ観戦に関する意識・実態…観戦のきっかけ「誘われて」 全 10 枚 拡大写真
ウーメディア ラボは、「女性のスポーツ観戦」についての調査レポートを発表した。調査対象は、過去1年以内に「野球」「サッカー」「相撲」いずれかのスポーツ観戦に3回以上行っている16~40歳の女性300名。

今回の意識・事態調査では、女性ファンが話題になっている「野球」「サッカー」「相撲」の3つのプロスポーツに焦点をあて、それぞれの観戦にハマっている“スポーツ観戦女子”を対象としている。それぞれに“ハマった”理由を探るべく、初回観戦のきっかけから複数回観戦、夢中になった理由を時系列で調査し、普段の情報収集についても調べた。

まずは「野球」についての回答を見ていく。今回の事前調査において、最も出現率が高かったのが野球ファンで、ファンの年齢層は「16~20歳」22%と「21~25歳」22%の若年層が、合わせて半数を占めた。過去1年間の観戦回数は「3~4回程度」61%が最多。「5~10回程度」22%、「16回以上」13%と十数回足を運んでいる人もいる。

初観戦のきっかけを見ると、最も多かったのは71%の「家族・友人・恋人から誘われたから」。次いで「好きなチームを生で応援したかったから」37%、「招待チケットまたは割引チケットなどを貰ったから」35%となった。続いて、もう一度観戦しようと思った理由を尋ねると、初観戦時と同様に「家族・友人・恋人に誘われたから」64%が最も多いという結果となった。

何度も観戦しようと思った理由では、「家族・友人・恋人に誘われるから」50%の割合が下がり、「生でチームを応援することが楽しいから」40%、「好きなチームができたから」30%、「好きな選手ができたから」26%との差が縮まる。こうした結果から、観戦回数を重ねるごとに、生での観戦の楽しさや応援したいチームや選手が生まれ、ファンになっていくことがわかる。

野球観戦をすることに夢中になった理由では、「生でチームを応援することが楽しいから」37%がトップ。この他にも、「生で観たほうが、会場で味わえる臨場感や迫力があるから」30%など、球場での観戦ならではと言える理由が上位となった。

次いで、観戦1回あたりのお金事情について、「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の5つのジャンルにわけて、1回あたりに必要な平均金額を調べると、全てのジャンルにおいて、平均的に2,200~3,500円程度使っていることがわかった。サッカーや相撲と比較すると、「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」の3つの平均金額が低くなっている。観戦当日に持っていく、または使用するアイテムは、1位「食品・飲料」58%、2位「オフィシャルの応援グッズ」56%、3位「ユニフォーム」50%となった。

野球観戦当日の情報や野球全般に関しての情報収集ツールを尋ねると、最も多かったものは「TV」で83%となっている。これは、野球がTVで日常的に中継をしていることが群を抜いて多いスポーツだからこその結果と言える。続いて多かったのは「WEBニュース」50%、「新聞」34%となった。野球ファンのSNSアカウント保有率は「Facebook」が78%でトップ。続いて「Twitter」71%、「LINE」68%。しかし、野球に関して自ら情報を発信しているSNSは、「Twitter」が33%で1位となっている。

次は、サッカーに関する回答を見ていく。今回の調査で、ファンの年齢層が最も多かったのは「30~40歳」で22%。続いて「16~20歳」の21%となった。過去1年間の観戦回数は、「3~4回程度」56%、「5~10回程度」30%となった。

初観戦のきっかけを見ると野球同様、「家族・友人・恋人から誘われたから」が60%で最多となっている。野球と比較した場合の大きな特徴は、「オリンピック・世界選手権・ワールドカップなどで興味を持ったから」が13%と多いことだ。サッカーはワールドカップやオリンピックの本大会以外にも、様々な試合がTV中継されているため、実際に試合会場で観戦をする前に、TV観戦をきっかけに興味を持つ可能性も考えられる。

もう一度観戦しようと思った理由のトップは、「家族・友人・恋人に誘われるから」60%。この他には、「生でチームを応援することが楽しいから」29%、「生で観た方が、臨場感や迫力があるから」26%が挙がった。何度も観戦しようと思った理由では、「家族・友人・恋人に誘われるから」46%の回答率が下がり、「生でチームを応援することが楽しいから」31%の回答率が上がった。

サッカー観戦1回あたりにかける費用を「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の各ジャンルについて調べると、1回の観戦あたり約2,800~4,000円程度を使っていることがわかった。野球と相撲に比べると、グッズ購入にかける費用が高くなっている。観戦当日に持っていく、または使用するアイテムのトップは、「食品・飲料」41%となった。

サッカー観戦やサッカーに関しての情報収集・発信について調査をすると、情報収集のトップは「TV」で72%。次いで「WEBニュース」43%、「新聞」28%となり、傾向は野球と同様だった。SNSのアカウント保有率は、「Twitter」と「Facebook」が同率で76%。次いで「LINE」68%となった。サッカーの情報発信に使っているSNSは、「Twitter」が41%でトップになっている。

次に、相撲に関する回答を見ていく。ファンの年齢層は野球、サッカーよりも高めで、「26~30歳」が42%とトップになり、25歳以下は26%となっている。過去1年間の観戦回数を見ると、「16回以上」が32%と観戦回数が非常に多い。

初観戦のきっかけとして最多だった回答は、「家族・友人・恋人から誘われたから」の58%。特徴的だった回答は、野球、サッカーに比べると「チーム・選手の公式SNSの投稿内容が魅力的だったから」が16%と多かったことだ。SNS上で相撲や力士の意外な一面を見たことがきっかけで相撲に興味を抱き、観戦に行ったという女性が多いことも想定される。

もう一度観戦しようと思った理由は、「家族・友人・恋人に誘われるから」53%と、「生で選手を応援することが楽しいから」53%が同率でトップ。「好きな選手(力士)ができたから」37%という回答も多かった。

何度も観戦しようと思った理由は、野球、サッカーでは見られなかった結果となり、「生で選手(力士)を応援することが楽しいから」58%が、「家族・友人・恋人に誘われるから」37%を逆転した。夢中になった理由を見ると、野球、サッカーと比べて「生で選手(力士)を応援することが楽しいから」53%と、「生で観た方が、臨場感や迫力があるから」47%が圧倒的に高率だった。

相撲観戦1回あたりにかける費用を「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の5つのジャンルで見ると、約2,600~15,000円程度と幅がある結果になった。

特徴的だったのは、「チケット代」「交通費」「宿泊費」「飲食費」が野球、サッカーよりも高額だったことだ。相撲はチケット代が高めの金額設定であることから、必然的な結果と言えるが、それを考えても何度も観戦に訪れるファンの熱量がうかがい知れる。相撲観戦当日に持っていく、または使用・購入するアイテムのトップは、「食品・飲料」53%となった。

情報収集源は、トップが「TV」74%、次いで「WEBニュース」42%、「協会の公式ホームページ」32%となっている。「協会の公式ソーシャルメディア」も26%と、野球・サッカーと比較してチェックしている人が多い結果となった。SNSのアカウント保有率は、「Facebook」が68%でトップ。「LINE」「Twitter」「mixi」は、53%で並んだ。しかし、情報を発信しているSNSは、「Twitter」32%と「Instagram」26%が上位になっている。

最後に、実際にプロスポーツチームが女性ファンに向けてどのような取り組みをしているかに関して取材している。取材を行ったのは、「福岡ソフトバンクホークス」の広報担当の竹下和美氏。

女性ファンの傾向として、竹下氏は同伴者の変化を上げている。小さい子供の頃は、親や親族と一緒に来ていたというファンが、高校生や大学生になると友達同士、社会人になると同僚や恋人、結婚や出産を機に子供連れのファミリーとして、というように、ライフスタイルの変化によって同伴者が変わっていくという。

反響が多かったイベントには、2006年から実施し始めた「女子高生デー」(現・タカガールデー)を挙げている。好評の要因は、参加者である女子高生自身が企画を考えたことで、ターゲット層が楽しめる、求めている展開を作り上げられたことだと語っている。

一方、女子大生やOL、主婦から、「私たち向けのイベントもやってほしい!」という意見もあったという。昨年からはその意見を受け、「女子高生デー」から裾野を広げたかたちで、「タカガールデー」として展開している。

《美坂柚木》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代

関連ニュース