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【THE REAL】猶本光がなでしこジャパンに定着するために…東アジアカップで得た新たなテーマ

オピニオン コラム
猶本光 参考画像(2014年9月13日)
猶本光 参考画像(2014年9月13日) 全 9 枚 拡大写真
1994年3月3日に福岡・小郡市で産声をあげた猶本は、兄の影響で小学校1年生のときにサッカーを始めた。才能と将来性を見込まれ、13歳のときに福岡J・アンクラス(当時なでしこリーグ2部)の下部組織に所属しながらトップチームにも登録された。

日本が準優勝した2010年のU‐17女子ワールドカップでは、全6試合に出場して2ゴールをマーク。日本で開催された2012年のU‐20女子ワールドカップでも、中心選手として銅メダル獲得に貢献した。

この大会での大活躍で、MF田中陽子(ノジマステラ神奈川相模原)らと「ヤングなでしこ」として注目を集めた。周囲の喧騒が大きくなるなかで、しかし、猶本は自分自身を見失うことなく、ストイックなまでに大好きなサッカーを追い求めてきた。

U‐20女子ワールドカップには、現在のレッズの所属で出場している。筑波大学への進学を機に、自らの意思で2012年シーズンからチームを移ったからだ。



レッズの一員としてプレーしながら、なでしこの先輩でもあるFW安藤梢(フランクフルト)やDF熊谷紗希(リヨン)がOGとして名前を連ねる西嶋尚彦教授の研究室で、科学的トレーニングのノウハウを学んだ。いま現在も体育専門学群に在籍している。

シーズンオフになると、浦和レッズに所属していたFW原口元気(現ヘルタ・ベルリン)らの男子選手とともに、スプリント能力を高めるための自主トレにも積極的に取り組んできた。

しかし、2013年シーズンは一転して試練を味わう。なでしこリーグでの出場はわずか4試合にとどまり、U‐19女子アジア選手権でも4位となって翌年のU‐20女子ワールドカップへの出場を逃した。

この年の9月には、2020年の東京オリンピック開催が決定している。スポーツ界最大の祭典を26歳で迎える猶本のもとにはさまざまなメディアからインタビュー申請が殺到したが、「取材を受けられる立場ではないので」とほぼすべてに断りを入れている。

当時はレッズの中心選手となって、なでしこジャパン入りへのきっかけをつかむための力を溜めていた時期。自国開催のオリンピックはもちろん嬉しい。それでも浮かれることなく、一歩ずつ階段を上っていきたい。猶本の強い意志が、ここからも伝わってくる。

【猶本光がなでしこジャパンに定着するために 続く】
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《藤江直人》

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