【高校野球】秋田商が80年ぶりのベスト8、健大高崎を振り切る
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初戦で16奪三振の好投手、秋田商の成田翔を攻略するため、健大高崎は初回から機動力で仕掛ける。ショートへの内野安打で出塁した林賢弥が二盗を成功させ、4番・柴引良介の適時打で先制した。
秋田商も二回に成田翔のヒットから、四球と近野斗維の2点適時二塁打で逆転に成功する。秋田商は四回にも1点を追加した。
健大高崎は二回以降、成田の前にヒット1本と抑え込まれていたが八回に一死から連打で一塁、二塁とする。ここで青柳博文監督はダブルスチールを仕掛ける。捕手が悪送球する間に二塁ランナーは三塁を回ってホームへ、一塁ランナーも三塁まで到達した。
さらに柴引が同点の適時三塁打を放ち、土壇場で健大高崎が試合を振り出しに戻す。
両チーム譲らないまま試合は延長十回表、秋田商は二死から会田海都が二塁打、暴投で二死三塁となり草なぎ輝也の適時打で勝ち越した。裏の攻撃では健大高崎も鋭い当たりを見せたが、ランナーひとり出しながらも成田は無失点で抑え完投勝利。
80年ぶりのベスト8進出を決めた秋田商に「秋田県民だけど、正直秋田県勢がここまで勝ち上がるとは思ってなかった」「成田くん、終盤は球が上ずってたけどよく踏ん張った!」「まだ信じられない」「秋田商業80年ぶりベスト8進出!! 高崎もナイスゲームだった!!」「秋田県勢としても8強入りは1995年の金足農業以来20年ぶり!」など、事前の予想を上回る活躍に高校野球ファンも興奮が収まらない様子だ。
秋田商業の準々決勝は大会12日目、第1試合に決まった。
《岩藤健》
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