ツール・ド・東北で最も長いコース、211kmを走る「気仙沼フォンド」の133km地点、ゴールまでは残り78km地点にあるのが大谷海岸エイドステーションだ。
ここまで到達することができたライダーにはもれなく「ホタテ炊き込みごはん&ふのり汁」が提供される。今大会から設定された気仙沼市スタートの片道コース、95kmの「気仙沼ワンウェイフォンド」でも大谷海岸エイドステーションを通過するが、こちらはホタテ飯の代わりに「クリームサンド」と「イチゴシャーベット」だ。
気仙沼フォンド参加者は、この地点まで到達すると自分がゴールできる可能性を一気に実感できるという。ツール・ド・東北を主催するヤフーの自転車同好会が実際にコースを走った試走会でも、ホタテ炊き込みごはん&ふのり汁が用意された。
試食したひとりは「お米までホタテの味が染み込んでいてとても美味しい」と感想をこぼした。
ホタテの炊き込み御飯とフノリのみそ汁 pic.twitter.com/hQrkH0Ctnb
CYCLE編集部 オビナタ (@cyclecycle) 2015, 8月 3
道の駅の店頭ではアイスクリームの「ふかひれソフト」が350円で販売されている。"ふかひれ"の響きに惹かれ、数名がふかひれソフトを購入した。フカヒレをはちみつ漬けにして、シロップ状にしてアイスにかけるというデザートに自転車同好会のひとりは、「これ美味しいけど、フカヒレはフカヒレとして食べたいかも」と笑ってコメント。フカヒレアイス pic.twitter.com/Bx1mB9d38B
CYCLE編集部 オビナタ (@cyclecycle) 2015, 8月 3
ふかひれソフトの他にも、900円でふかひれラーメンを販売している。醤油味のラーメンの上にフカヒレを贅沢にトッピングしたこのラーメンも人気のメニューのひとつだ。しかし、なぜここまでフカヒレをふんだんにつかったメニューを安く販売することができるのだろう。そのキモは、気仙沼市の目前には三陸沖漁場を控えていることだ。特にサメは国内で水揚げされる90%が気仙沼港で水揚げされており、「フカヒレ生産日本一のまち」として全国に名を轟かせている。