【ウェアラブルテック15】室伏広治さん「スポーツの可能性、テクノロジーで伸ばせる」
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まずは既存のスポーツとテクノロジーの組み合わせについて話がなされた。
室伏さんは、「ハンマー投げのアスリートとしてモーションセンサーの研究もしてきました。モーションセンサーによる投てき分析です」と自身の研究素材を用いながら解説。
「ハンマー投げは、野球のボールのように手元に投てき物がないので、その加速がわかりにくい。そこでエネルギーを音に変換しています。自分がものすごい回っていると思っても、ハンマーは全然回っていないということもあります」と紹介した。
なぜこうした研究をスタートしたのか。「年齢がいくとですね、むやみに動いても怪我をしてしまいますから、自分のパワーがちゃんと伝わっているかということが大事です。エプソンさんの技術、ミズノさんの技術を使わせてもらっています。センサーは第六感的なものとして活用します」とした。
室伏さんは、アスリートならではの課題について言及。「スポーツは感覚だけで一生懸命やっていると全然違う方向に行ってしまうことがあります。限られた時間、限られたエネルギーでいかに成績を残すかと考えると、スポーツ科学、エビデンスをベースにして取り組むことが必要だと考えています」と話した。
また「スポーツの可能性はテクノロジーによって、伸ばせると考えています。選手寿命を延ばしたりすることが可能だと。これまで私の取り組みがゴルフなど、スイングするものに役立てば良いと思っています。いまはデータをとって継続していくことが大事。なぜならやはり再現性、一度だけトップになるのでなく、継続して勝ち続けることが選手として大事だということです」とした。
「音のセンサーで言えば、トップ選手の音のデータがあれば、その音に近づけようとか、加速をするメカニズムを近づけるということをすればメダルに近づける人も増えてくるのではないかと考えています」と自身の研究が引き続き応用されることで、アスリートの能力向上に寄与する可能性もあると示唆した。
《編集部》
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