【小さな山旅】探訪の山…峰寺山 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】探訪の山…峰寺山

オピニオン コラム
「関東の清水寺」と呼ばれる西光院の回廊からの眺め。
「関東の清水寺」と呼ばれる西光院の回廊からの眺め。 全 8 枚 拡大写真
8月が終わり、暑さも急激に和らいだ。そろそろ山にでも登ろうかと向かったのが、茨城県の石岡市と桜川市の境にある峰寺山である。

この山のすぐ近くに「関東の清水寺」と呼ばれる寺があり、その何とも素敵な呼び名に心を揺さぶられたわけだ。

●登山口が見つからない
クルマで山道をぐるぐると登っていくと、西光院(関東の清水寺)と東筑波ユートピア(動物園のようなもの)の看板がある駐車場に到着する。なるほど、関東の清水寺は崖の上に建っていた。この光景がそのような別称を付けられた由縁らしい。清水寺を彷彿させるたたずまいである。

それだけでなく、西光院の回廊から見下ろす八郷の景色がまた素晴らしい。盆地のカタチがはっきりと見て取れた。寺からの眺めを堪能した後、いよいよ峰寺山に登ろうとしたのだが…。

さて、登山口はどこかとあたりを見回すが、それらしいところは見当たらない。散々探し回った挙句、どうにも見つからないので周囲の人に聞くことにした。

とある人は「登山口などない」と言い、またとある人は「あるらしいけれど、わからない」と言う。ネットの情報には峰寺山を登った記録があるので、ないはずはない。

これはおかしい、だが、見つからないものは仕方ない。半ば諦めていた時に、またまたとある人に尋ねてみると、「あるよ。そこを登っていくんだ」と東筑波ユートピアのフェンスを指差す。そこには、フェンスに沿って道らしきものがあった。

●正しい登山道が見つからない
フェンス沿いの道は、道のようで道ではなく、また道ではないようで道であった。登ろうと思えば登れなくもないが、あまり登りたくない道とでも言おうか。とにかく、その道はあまりに急で、「直登」という言葉があまりに的確に当てはまる道だ。

時折、急勾配に足を滑らせながらも、周囲に生えている竹や木にしがみつきながら何とか登りきる。途中から踏み跡が曖昧になり、どこが正しい道かすらもわからなくなる。道迷いの危険を感じ、ゴロゴロと転がっている岩をたどって歩を続けた。

●頂上が見つからない
すると、パラグライダーの離陸場に出た。そこから先は、東筑波ユートピアのトレッキング&4WDのコースのようだ。他に登山道がないようなので、コース内を歩かせていただく。だが、どこをどう歩いても、頂上が見当たらない。峰寺山の頂上と書かれた看板も、三角点も見つからなかった。

後から調べてわかったのだが、峰寺山の登山口は東筑波ユートピア内にあるらしく、その頂上は4WDのコース上にあるらしい。確かにその道は歩いたのだが、それとわからず通り過ぎてしまったようだ。頂上を通り過ぎてしまうとは…。どうにも消化不良の感が残った。

という訳で、何かと「探す」ことに苦労した峰寺山。ちょっとした探検気分が味わえた…とでも書いておけば、登ってみたくなる人もいるだろうか。

《久米成佳》

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