試合はコルツが開始早々にタッチダウンを奪い先制する。だがペイトリオッツもすぐに追いつき、前半は互いに譲らず20-21とペイトリオッツ1点ビハインドで折り返す。
第3クォーターはトム・ブレイディからロブ・グロンコウスキーへのタッチダウンパスが通り、ペイトリオッツの逆転から幕を開けた。ペイトリオッツはルギャレット・ブラントのタッチダウンでさらに点差を広げ、コルツの反撃を1タッチダウンに封じて逃げ切った。
両チームとも獲得ヤード自体は大きく変わらなかったが、コルツは4thダウンギャンブルを3回行い、1回しか成功しないなど自滅に近い形で敗れた。特にNFLメディアや米国のスポーツメディアでは、第3クォーターに仕掛けたトリックプレーの失敗が取り上げられた。
第3クォーター残り1分14秒、コルツはファーストダウン更新まで3ヤード。ここでコルツは一旦パントシフトを見せるも、オフェンスラインの大半が一斉に右へ寄る陣形にチェンジした。当然ながらボールがスナップされた瞬間、受けた選手は相手からの激しいタックルで倒される。
今週の珍プレーとして繰り返しリプレイされた作戦について、コルツのチャック・パガーノ・ヘッドコーチは、「あれは全面的に私のミスだった」と述べている。
「作戦の意図としては人を入れ替えているうちに相手アライメントのミスを誘い、ペイトリオッツ側が気づかずフィールドに12人入れてしまう状況を作りたかった。だがコミュニケーションミスにより、ボールをスナップしてしまった」
このプレーにファンからは「ある意味では最高のものを見せてもらったよ」「息子が初めてコルツの試合を見に行ったんだが、激怒して帰ってきた」「NFLの歴史でも、最もこっけいなプレーだろう」「グダグダ言ってるのは真のファンじゃない。今日のコルツはいい試合をしたよ」「面白い試みではあった」などの声が寄せられている。
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— Indianapolis Colts (@Colts) 2015, 10月 19