後半に入っても流れは変わらなかったため、55分にルイス・アドリアーノに代えてコロンビア代表のFWカルロス・バッカを投入。すると63分にはMFジャコモ・ボナヴェントゥーラとのコンビでMFアンドレア・ベルトラッチが左サイドを崩し、グラウンダーの折り返しからバッカが今季4点目となる先制点を奪いました。

カルロス・バッカ
その後も攻勢を続けるミランに対し、トリノはDFザッパコスタを下げFWベロッティを投入。するとこちらも采配が的中し、1分後にベロッティを介してMFバセリが巧みなトラップからシュートを流し込みました。ミランは先制するも守りきれず、1-1の引き分けに終わり、リーグ戦3試合勝ちなしとなりました。
ミランのこれまでの成績は3勝1分け4敗の13位と、今夏の大量補強が結果に結びついたとは言い難い状況にあります。また、日本代表のFW本田圭佑は後半88分から途中出場しましたが、プレイ時間が短かったため「採点なし」。
寸評では「もはや控えとしてだけの起用となったが、つねにホンダを追いかける日本人メディアのために再びピッチに立った」と起用について痛烈な皮肉を伝えられてしまいました。4日に行われたナポリ戦に大敗した後にクラブ批判をした本田ですが、出場の機会が期待できないようなら移籍も視野に入れているとの噂もあり、冬に他のクラブへ移ることも考えられます。

途中出場する本田圭佑
さらにイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、ミランのシニシャ・ミハイロヴィッチ監督が解任される可能性が浮上しているとのこと。同メディアによると、ホームで迎える25日のサッスオーロ戦(※)と28日のキエーヴォ戦の結果次第で、ミハイロヴィッチ監督が解任される見通しとなっていると報じています。もし最短の場合、今季から指揮をとる同監督は今後の10日間で見切りをつけられてしまうことになり、名門ミランの迷走は終わる気配がありません。
※25日のサッスオーロ戦は2-1でミランが勝利している