運動時のメープルシロップの栄養効果を確認…メープルランナーズ
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メープルランナーズプロジェクトでは、選抜されたメープルランナー29名がカナダ産メープルシロップを日常食やトレーニング中の食事にとり入れ、第35回つくばマラソンに挑んだ。その結果、27名がフルマラソン部門で完走した。
プロジェクトは筑波大学の麻見直美准教授の指導により、メープルシロップが抗酸化成分を豊富に含んでいることに着目。酸化ストレスと抗酸化力を測定するところからスタート、ランナー1人ひとりのコンディショニングをみていった。
目標はメープルシロップで良いコンディションを作りレースに臨むこと。メープルランナーズプロジェクトを実施した結果、麻見准教授により運動時のメープルシロップの栄養効果が確認された。
1期生(2年目)は、今回はじめてフルマラソンにチャレンジした2期生(1年目)より、平均的にみて日頃から長めの距離を走ってトレーニング。1期生の食生活習慣を栄養素等摂取状況も確認したところ、意識が高く、それぞれの生活にフィットした食生活のようだった。そこにメープルを取り入れ、さらに食事に気を配ることがコンディショニングに有効だったと言える。
麻見准教授はプロジェクトの効果が顕著に認められたのは、初フルマラソンに挑戦した2期生と言えるかもしれないとし、「プロジェクト開始時に少し高めだった酸化ストレスが、プロジェクトをスタートしてメープルを取り入れた生活を始めると低下した」という。
抗酸化力は、レースが近くなり走量が増えてきているにもかかわらず維持され、酸化ストレスと抗酸化力のバランスが5%強向上した。メープルを取り入れた生活は、目標を達成できたと言えそうだ。
2期生の水分摂取については、1期生と比べると脱水傾向にあった。スポーツシーンでは体重の2%を越える脱水は、パフォーマンス低下を引き起こすと言われている。2%を越える脱水となったランナーもおり、全体で1%を越える脱水率だった。
スポーツをする場合、多くのケースで発汗にともない徐々に味覚が敏感になり、既存のものが甘すぎて飲みにくくなることが多い。しかし、メープルシロップを使ったスポーツドリンクは、運動後半に好まれる甘味となっており、脱水予防に適した飲料になることが期待される。
一般的な量の糖摂取よりも多くの糖を摂取することも可能になり、フルマラソンのようにエネルギー補給も重要になってくる場合に、メープル自身の良い面を最大限に取り入れることができそうだ。
メープルシロップは普段の食事に少し追加したり、調味料として使ったりすることで多種類の抗酸化物質を摂取でき、酸化ストレスレベルを低下させる。また、メープルシロップに含まれているミネラルなどの栄養素は、運動時に不足しがちな成分補給に役立つ。
《美坂柚木》
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