レースディレクターと選手を両立…副島正純、車いすマラソンにかける想い…東京マラソン2016
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
東京マラソン車いすレースディレクターを務める副島正純は過去の大会を振り返り、「僕が走った時、応援に誰もいなくて悲しい思いをしたことがある。どれほどの速度で車いすランナーが駆け抜けるのか、応援してくれる人もタイミングが分からなかったのだと思う」と自身の経験を披露。
車いすマラソンの世界記録は1999年にハインツ・フライ(スイス)がたたき出した1時間20分14秒。通常のフルマラソンの記録よりも40分ほど少ない。時速30km以上で走るという競技用車いすは、想像よりもずっと速いのだ。
「それが今では、車いすのトップ選手は名前で呼ばれるまでになった。年々積み重なっている」
大会の積み重ねが知名度を少しずつあげ、その歴史をしみじみと話す。今大会の副島はレースディレクターを務める傍ら、選手としても東京マラソンに挑戦する。
「ディレクターと選手、どれもやるしかない。チャンスをつかみたい。車いすの人間がディレクターをやることで、車いす選手は環境を与えてもらうだけではなく、作り出すことができるという足跡を作りたかった。両立は難しいかもしれないが、できるだけの努力をしていく」
「ディレクターという仕事は、スタッフの皆さんのバックアップがあってポジションとして与えられたもの。結果を求めないといけないというのは厳しい点。すべてをポジティブに捉えたい」
《大日方航》
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