車いすマラソンの舞台裏「顔を知られていないと先頭集団に入れてもらえない」…東京マラソン2016
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
東京マラソン車いすレースディレクターを務める副島正純は、「国際化で、今年は日本人だけではなく海外のパワーを借りる。今までとは違うレース展開が予想される」と話す。
また、「海外の選手に認めてもらうことも大事」だという。「先頭集団に入る時に、誰だか分からないと入れてもらえないこともある。ここで『あいつ見たことある』『こないだ速かったな』と認めてもらうと、入れてもらうことができる」と国内選手の奮闘に期待する。
「今まではお金を使って海外に行かないと認めてもらうチャンスがなかった。僕は質屋に物を売るくらいの気持ちで行っていた。国内でチャンスが増えるのはいいこと。空気を感じることができる。海外でしかできなかったことを、日本でできるようになるというのは非常に大きい」
国際化による影響について言及し、車いすアスリートが抱えていた想いについても吐露した。
「日曜(日に行われる海外の)レースなら、時差ぼけ含め金曜日には現地に着く。移動を考えると事務局の近くに宿泊するので、1泊2万円程度かかる。なんだかんだ20~30万円。しかも、その間に仕事を休まなくてはいけない。煙たい顔をされてしまう。障害者アスリートは、こういった想いを抱えることがあった」
《大日方航》
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