前回大会の決勝では、スペインに0-4の大敗を喫したイタリア。しかし、今回は序盤から大きなチャンスをふたつ作り、試合を優位に進めた。スペインはGKダビド・デ・ヘアが好セーブを連発して孤軍奮闘するも、攻撃陣はイタリアの堅い守りを崩せず、守勢に回るとディフェンスの粗が目立った。
そして前半33分、イタリアはエデルのFKをデ・ヘアが弾いたところへジョルジョ・キエッリーニが詰め先制。スペインDFはエリア内で棒立ちになってしまい、最初の一歩でイタリアに出遅れた。
後半に入ってスペインも反撃を試みるが、イタリアはエリア内でチャンスを作らせず、ミドルシュートにはGKジャンルイジ・ブッフォンが立ちはだかった。イタリアは終了間際にグラツィアーノ・ペッレがダメ押しゴールを決め、スペインを欧州王者の座から引きずり下ろした。
この試合にサッカーファンからは、「イタリアに脱帽。完勝だった」「イタリアはドイツに勝ってもらいたい。そこ突破したら優勝が見えるぞ」「お互いがものすごく高度な駆け引きの連続だった」「イタリアいいチームだな」などの声が寄せられている。
イタリア代表を率いるコンテ監督が会心の試合後にチームを語った。UEFA(欧州サッカー連盟)公式サイトが伝えている。
「何よりもまず、選手たちのことを思うとうれしい気持ちでいっぱいだ。我々は1カ月以上を共に過ごし、戦術や技術、さらに精神面にも磨きをかけ、皆を驚かせるために努力を重ねてきた」
スペインは選手のレベルが高く、世界屈指の強豪だったと語るコンテ監督。そうした相手に勝つため、自分たちはチームとして団結する必要があったと話す。
「毎週一緒にプレーしているクラブのようなチームをつくり上げるしかないし、ただの選抜チームになってはならない。これは私が代表監督に就任した当時から言ってきたことだ」