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ジンズ・ミームで山中湖ロードレースを検証…走りの「質」が明らかに

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ジンズ・ミームで山中湖ロードレースを検証…走りの「質」が明らかに
ジンズ・ミームで山中湖ロードレースを検証…走りの「質」が明らかに 全 2 枚 拡大写真
アイウエアブランド「JINS」を展開するジェイアイエヌは、5月29日に開催された第36回山中湖ロードレースでセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を使い、走りの「質」を検証する実証実験を行った。

ハーフマラソンの部、山中湖一周の部に出走した130人(内有効データ88人)のフォームデータを取得。出走距離の長いハーフマラソンの部に出走したランナー43人のフォームを検証することで、早いタイムで完走できる上級ランナーと、ハーフマラソンでも苦戦してしまう初級ランナーの走りの質の差を明らかにした。

ハーフマラソンの完走に2時間以上かかる初級ランナーと、2時間を切る上級ランナーでは、アップダウンでの走りのペースに顕著な違いが現れた。ペースに乱れが生じる初級ランナーとは違い、上級ランナーは一貫したペースで走ることができていた。この違いは足運びや身体のブレに起因しており、多くの初級ランナーは登りよりも下りのストライドが大きい傾向が見られた。また、身体も前後に大きくブレていた。

一方、上級ランナーは、登りよりも下りのストライドが小さく、姿勢が安定していた。完走タイム別に前後ブレを見ると、完走時間が早いほど、前後ブレが小さい結果となっている。好タイムを引き出す要因は、ストライドと姿勢を安定させ、アップダウンでも一定のペースで走り抜くことだと言える。

ゴール目前のラストスパート地点でも、顕著な違いが見られた。初級ランナーはストライドが小さく、前後左右のブレも大きいため、走りのペースが著しく低下。一方、タイムの速いランナーは、大きなストライドを最後まで維持できていた。タイムアップには、フォームとペースを維持し、ラストスパートできる余力を残しておくことが必要だと言える。

プロトレーナーの白方健一氏によると、アップダウンでのペースやフォームの乱れは、体力の消耗を招いて効率の悪い走りになり、それがさらに体力を奪うという悪循環に陥る原因だという。データでは、ハーフマラソンで2時間を切ってくるランナーは、下りではあえてストライドを小さく保ち、ペースが上がりすぎないようにコントロールしている。

白方氏はペースやフォームを維持することが上級ランナーへの近道になると話し、「日々のトレーニングを通して、スタートからゴールまで正しいフォームを維持できる体力を身につけましょう。すぐには難しい場合は、走っている最中に意識的にフォームを修正してみてください」とアドバイスしている。

《美坂柚木》

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