19歳で出場した北京五輪で銅メダルを獲得。だが試合後に「金メダル以外は同じ」と発言し、頂点だけを見て努力してきた。だがロンドン五輪では初戦敗退、雪辱を誓って臨んだリオでも金メダルを首から下げることはできなかった。
中村が準決勝で対戦したのは2014年の世界選手権覇者マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)。長身のケルメンディに奥襟を取られ、圧力をかけられたことで守勢に回ってしまった。主審から指導を受け、ポイントを取り返せずに敗れた。
ミランダとの3位決定戦では地元の大声援を受ける相手に、延長で鋭い大内刈りを決めて勝利した。
銅メダルを獲得した中村だが3位決定戦後は、「金メダルがほしかったので悔しいです」と笑顔を見せず答えた。質問が現地で応援する両親のことに及ぶと、「ロンドンでは1試合しか出られなかったんですけど、今回は少しでも多く戦う姿を見せれたのは良かったと思います」と袖で涙を拭った。
【DAY3】銅メダル獲得後のTV出演を控えた柔道の中村美里選手と海老沼匡選手。試合後は悔しそうな様子を見せていましたが、気心の知れた同級生コンビということでリラックスした表情です。#がんばれニッポン #柔道 #Rio2016 pic.twitter.com/1eVTxmS2mJ
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2016年8月8日
2大会ぶり2個めのメダルを獲得した中村には、「おめでとうございます。堂々と胸を張って日本へ帰って来て下さい!」「金メダルを狙ってたんだから本人は悔しいですよね。でも銅でも凄いですよ!何より選手が一生懸命戦っている姿に感動しました」「カッコ良かったよ。胸を張って帰ってきてください」などの声が寄せられている。