第2部のクラブプレゼンテーションでは、各クラブの代表がカメラの前でインタビューに答えた。名古屋グランパスの佐藤寿人は、新天地で迎えるシーズンを前に、キャンプでの手応えを語っている。
「風間監督の下で選手がすごい学べてるなという感じがあるので、まだまだ巧くなれるんじゃないかなという実感は感じています」
初のJ2降格を経験した名古屋だが、オフには佐藤が加入し、川崎フロンターレを率いていた風間八宏監督が新指揮官に就任するなど目の離せない動きが多かった。実際に風間監督の指導を受けた佐藤は、以前から感じていた疑問に得心がいったと言う。
「いままでは対戦相手として風間監督を見ていましたし、風間監督が作り上げたフロンターレと対戦して、やっぱり攻撃の部分での強さを実感していました。どうやったらあれだけ攻撃のチャレンジの回数が多いのかなと疑問に思ってたんですけど、実際に指導を受けてみて『これは巧くなるな』と思ってます」
佐藤がJ2で戦うのはサンフレッチェ広島時代の2008年以来。1年でのJ1復帰が期待される今シーズンに向けて、「J1に復帰することは最低限のことだと思っている」と自らにノルマとして課した。
「いかにJ1で結果を残していけるチームになるか、選手になっていけるかを全員が意識しなければいけない。言葉に語弊があったら申し訳ないですけど、J2に染まる気は選手もクラブもないと思う。みんな結果を出すためにグランパンスに来てると思うので、強い気持ちと責任を持って戦っていきたい」
自身の役割については従来、ゴールを決めるフィニッシャーとしての役割が色濃かった、その部分で評価されてきたが今シーズンはゴールを生み出すひとつ前の役割だったり、いろんなことを果たしていきたいとしている。
本日 #Jリーグ キックオフカンファレンスが行われ、風間八宏監督と佐藤寿人キャプテンが出席しました。たくさんのメディアの方々に取材いただき、会場を出たのは全54クラブの中で #grampus が最後でした。風間監督、寿人選手、お疲れ様でした#グランパスくんJマスコット総選挙 pic.twitter.com/vAanhqpcaO
— 名古屋グランパス 公式 (@nge_official) 2017年2月13日
佐藤の力強い言葉にファンからは、「J2だが今季の注目クラブであることは間違いない」「寿人、マジで頼むぞ!」「この精神的支柱感」「5年後くらいにはJ1で上位を争えるチームに復帰してほしい」「これだけ実績を残してきた選手が驕らず、謙虚に向上心を持ってるのは素晴らしい」などの声が寄せられている。
名古屋グランパスは2月26日、明治安田生命J2リーグ開幕節でファジアーノ岡山と対戦する。