気温10度前後の鹿嶋市から30度を超えるタイに移動した鹿島。暑さと湿度にも苦しめられ、序盤からタイ王者のムアントンに押される。そして前半12分、エリア付近で“タイのメッシ”ことチャナティプ・ソングラシンを倒してFKを与えると、これを名手テーラトン・ブンマタンに直接決められ先制を許した。
それでも鹿島はハーフタイムに修正を加え後半2分、ペドロ・ジュニオールのゴールで1-1の同点に追いついた。前半よりもサイドの攻撃参加を増やし、スペースを作り出す鹿島。それを生かしてブリーラムのゴールに迫るが、一方で相手からカウンターを受けるシーンも目立つ。
鹿島に絶好のチャンスが訪れたのは後半37分だった。鈴木優磨がエリア内で倒されPKを獲得。自らボールをセットして勝ち越しゴールを狙う。だがフェイントを入れてから蹴り出されたボールは、わずかにゴールの左側に外れた。
4分と示されたアディショナルタイムも勝ち越し点を狙っていく鹿島。しかし、左サイド深くまで攻め込まれたところから、最後はムアントンのシスコに決められて敗れた。
Jリーグ開幕戦から半数の選手を入れ替える主力温存モードで臨んだ鹿島。今後もこうした過密日程が続くことに石井正忠監督は、「昨季に成果を上げたことによっていろいろな大会に出場していて、タイトなスケジュールで強豪と対戦している。そこを勝ち抜いていかないと上には行けない。選手たちのコンディションを見て、メンバーをやりくりしながら結果を残したい」とコメントしている。
【2/28 vsムアントン】試合終了。終了間際に失点し、1-2と敗北。#antlers #kashima #acl2017
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年2月28日
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ACL連勝を逃した鹿島にファンからは、「鹿島こりゃダメージ残る負け方やな」「鹿島らしくない試合だった 」「シーズン始まったばかりだけどもう正念場みたいな雰囲気になっちゃってる」「レアルといい試合したのが広まってるから、対戦相手はモチベーション高く向かってくるな」「ずっと勝ち続けるのは無理。苦しい時期は必ずある頑張れ!」などの声が寄せられている。