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【記者ブログ】全日本フットサル選手権を見に行ってみたら、案外カップルが多かった

スポーツ まとめ
第23回全日本フットサル選手権
第23回全日本フットサル選手権 全 59 枚 拡大写真
第23回全日本フットサル選手権の決勝戦が、3月11日に東京駒沢体育館で開催されました。

編集部としても初めてプロのフットサルを取材しました。ちなみに筆者は、サッカー歴10年ですが、フットサルは遊びでたまにする程度で、観戦経験はゼロです。

今回、初観戦した感想を綴っていこうと思います。正直、ちょっと舐めてました。入場した瞬間わかりましたが、会場の熱気が凄まじかったです。試合会場とサポーター席が非常に近いので、試合中も応援の声がかなり響きます。





決勝戦は昨年二冠を達成したシュライカー大阪と、長年にわたって圧倒的な強さを誇ってきた名古屋オーシャンズ。下馬評通り、順当に勝ち上がってきた両者の対戦となったようです。

取材陣、予想より何倍も多かったです。国内の有名な報道機関はほぼ全て取材に訪れていたのではないでしょうか。近年協会側もフットサルの裾野を広げようと、色々力を入れているように見受けられたので、その結果かもしれません。



ちなみに、僕らのようなインターネットメディアがスポーツ取材をしようとすると、取材を断られたりなど苦労をすることが多いのですが、フットサルにはすんなり取材申請が通りました。



試合日は3月11日。震災から7年。試合開始時刻は15時。震災発生時刻の14時46分には、黙祷を捧げる時間がありました。

フットサルコート、外から見ると意外と広く感じられます(40m×20m)。とはいえ、サッカーよりは圧倒的に選手の距離が近いので、ボールを持っている選手への寄せがめちゃめちゃ速い。試合時間は、前後半各20分の計40分です。





観客からも「今日、結構荒れてるね」という声が聞こえてきましたが、決勝戦ということもあってかなり激しい試合展開でした。試合を見る前はフットサルの試合って「テクニックの応酬」なのかな、と思っていましたが、少なくともこの日の試合は肉体的な接触がかなり多い激しい試合でした。選手同士が交錯するなど、ケガ人も多く出ていました。







相手からボールが少し離れた時の、「ここぞ」というタイミングのスライディングは職人技でした。







プレースピードがサッカーと比べてとても速く、攻守が目まぐるしく変わります。バスケットボールを想像するとわかりやすいかもしれません。

一人当たりの存在が大きく、キーパーが「6人目のフィールドプレーヤー」という感じでした。特に、大阪が1点ビハインドを背負った状態で迎えた試合終了間際は、「フィールド」用のキーパーが完全に前線まで上がり、パス回しに参加。守備となるやいなや、もう1人のキーパーと即交代。フットサルは何度でも選手交代が可能なため、選手は頻繁に交代していました。





試合終盤、キーパーも完全に攻撃に参加

試合会場と観客席が非常に近いため、ボールが頻繁に観客席に飛び込みます。また、試合終盤には各チーム「タイムアウト」を利用していたのが印象的でした。フットサルでは、各チーム前、後半それぞれ 1回、1分間のタイムアウトを要求できるのです。

(注)タイムアウト…スポーツにおいて試合を一旦止め、これを利用してチームが集まり作戦を練る事。



この日の入場者数は1,469人。東京駒沢体育館の収容人員は仮設席1,120人を含めて3,474人ということなので、仮設席を除けば会場の席は2,352人。おおよそ席の6割は埋まっていた計算になります。パッと見でも、かなり会場は人で埋まっている印象でした。意外と女性が多く、カップルで来ている観戦している人も多くいました。

フットサルは女性でも気軽に楽しめるスポーツなので、観戦にも来やすいのかもしれません。

試合は王者の名古屋が大阪に2-1で勝利。前身の大洋薬品/BANFF時代を含め、3大会ぶり5度目の優勝を果たしました。大会最優秀選手(MVP)には名古屋主将の星龍太選手が選出されました。

名古屋オーシャンズ主将の星龍太選手

星選手は、「準決勝、決勝ともに厳しい戦いでした。怪我人もいるなかで、総力戦という感じでした。スタッフ、サポーター含めて一丸となって戦えたのでよかったです」と試合を振り返り、MVPに選出されたことについては「最初は『え、俺なの?』って思いました。攻撃の選手が(MVPに選ばれることが)多いから。でも、受け取ったあとに、喜びがこみあげてきました」と喜びを口にしていました。

名古屋オーシャンズの監督、ペドロ・コスタさんは「とても難しいゲームだった。決勝にふさわしいゲームができたのではないだろうか。こういう試合でチームは成長する。難しいゲームながら、公平であった勝利だと思う」と試合後に語っていました。

名古屋オーシャンズの監督、ペドロ・コスタさん

最後に、記者会見で星選手に「初めてフットサルの試合を見る人はどういったところを見れば楽しめると思いますか」と聞いてみました。

星選手は、「応援や、会場の盛り上がりは、楽しんでいただけると思います。細かな技で映えるものもありますが、今日のように胸が熱くなるような試合展開もあります。今日のような試合があれば、技術だけでない層のお客さんが掴めるかなと思っています」と答えてくれました。







決勝戦ですが、チケットは中学生以下なら無料、前売り券なら一般席は1,200円から購入できます。一番前で見ても2,500円~から。手頃な値段で観戦できますし、展開が速く初心者が見ていても楽しめると思います。カップルでの観戦も気軽にできるのでオススメです。

《大日方航》

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