新連載【インナーローでいこう!】フルームとコンタドール、ツール2強はシーズン前半戦をどう戦ったか? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

新連載【インナーローでいこう!】フルームとコンタドール、ツール2強はシーズン前半戦をどう戦ったか?

オピニオン コラム
アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)
アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ) 全 4 枚 拡大写真
いよいよ開幕する第101回ツール・ド・フランス(ツール・ド・フランス14)。最大の注目は、総合優勝の行方。

今年は連覇を狙うクリストファー・フルーム(チームスカイ)と3度目の戴冠を目指すアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)の2強が直接対決することで、ファンの期待も高まっている。

◆シーズン前半の戦い方で予測すると確度が高い

ところで、ここ数年のツール総合王者を見ると、シーズン前半戦で好成績を残した選手がそのままの勢いでツールを制する傾向にある。もっと具体的に言うと、ツール前に1週間前後のステージレースを5戦ほど戦い、毎レース総合優勝またはそれに準じる成績を残した選手が、マイヨ・ジョーヌの有力候補となるのだ。

ちなみに昨年のフルームは前半戦で5つのステージレースに出場し、総合優勝4回、総合2位1回とまったく死角はなかった。一方のコンタドールも5つのステージレースを戦ったが総合優勝なし、総合2位1回、総合3位1回とフルームと比べるとはるかに見劣りする成績で、ツールでも総合4位に終わった。

それでは、今年のフルームとコンタドールは前半戦をどう戦ったのか? 2人がこれまで出場した全レースの成績を見てみよう。

■フルーム
ツアー・オブ・オマーン(2月18~23日)総合優勝、ステージ1勝
カタルーニャ一周(スペイン、3月24~30日)総合6位
ツール・ド・ロマンディ(スイス、4月29日~5月4日)総合優勝、ステージ1勝
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(フランス、6月8~15日)総合12位、ステージ2勝

■コンタドール
アルガルベ一周(ポルトガル、2月19~23日)総合2位、ステージ1勝
ティレーノ~アドリアティコ(イタリア、3月12~18日)総合優勝、ステージ2勝
カタルーニャ一周(スペイン、3月24~30日)総合2位
バスク一周(スペイン、4月7~12日)総合優勝、ステージ1勝
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(フランス、6月8~15日)総合2位

◆今年はコンタドール優勢か

いずれも総合優勝は2回ずつだが、コンタドールはつねに総合2位以上で、直接対決となったカタルーニャとドーフィネの2レースではコンタドールの方が上位の成績を残している。

またコンタドールにとっては、ジロ・デ・イタリア14で総合優勝した伸び盛りのナイロ・キンタナ(モビスター)をティレーノで破っているのも好材料。ツールに向けての唯一の不安要素は、強力なアシストのロマン・クロイツィゲルがドーピング疑惑で欠場となったことか。

一方、今季のフルームはシーズン前半から腰の故障や胸の病気に悩まされ、さらに治療目的での薬品使用の手続きに不備があったことが一部メディアで非難されたりもした。ブラッドリー・ウィギンスとの確執も再燃し、トドメとばかりに先月のドーフィネで落車を喫するなど、やや逆風の吹いているシーズンが続いている。

データや今シーズンの流れをみると、コンタドールが優勢とも見える。マイヨ・ジョーヌを勝ち取れば、タイトル剥奪された2010年を除いて5年ぶり3度目となるが、果たして実現するだろうか?

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