【THE ATHLETE】チームの和を乱すなら不要、グリエルと契約解除したDeNAの決断
オピニオン
コラム
グリエルに固執せず契約解除した背景には、中継ぎでフル回転している新助っ人ヨスラン・エレラの存在もあるだろう。長いシーズンを戦う上で、リリーフ陣の手薄さが弱点になると指摘されてきたが、ここまでエレラが好投を続けており計算できるようになった。
そうなると外国人枠の問題が生じる。グリエルを1軍で使うとすればロペス、ギジェルモ・モスコーソ、アーロム・バルディリスと合わせ外国人枠4人が埋まってしまい、エレラは2軍へ送らざるをえない。だがエレラの働きは1軍の戦力として無視できなくなっている。
2005年にキューバからドミニカへ亡命し、メジャー挑戦。だがMLBではスターターとして芽が出ず、マイナーや独立リーグを転々としながらリリーフに活路を見出したエレラ。
今のDeNAにはキューバリーグのスターより、挫折を知る苦労人のほうが必要だ。
【グリエルと契約解除したDeNAの決断 続く】
《岩藤健》
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