【THE ATHLETE】世界が興奮!ラグビー日本代表の大金星、ラストワンプレーで大逆転を遂げた強い心
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
この試合は見所、勝負のポイントになった山場がいくつかある。その中でも最も注目したいのが後半33分、自陣深くで日本が反則を犯した場面だ。ここで南アフリカはキックでの3点か、再度攻撃を展開しトライで5点を奪うかの選択があった。
平均体重で大きく上回る南アフリカは前半、モールから日本を崩し圧倒的なパワーでトライを奪った。格下相手に力を誇示して勝つなら、ここも当然トライ狙いで行くべきだった。だがチームは確実にキックでの3点を取りにきた。
それをさせたのは日本の粘り強い守備だった。前半から何度も決定的な場面を防ぎ、スタンドの観客を自分たちの味方に変えた守備が南アフリカに弱気を起こさせた。
キックが決まり、日本は残り時間7分で29-32と勝ち越される。しかし、これはかえって日本代表の自信を深め、勝利へのモチベーションを上げる結果となった。トライとキックが決まっていれば、この試合、もう日本に逆転の可能性はなかった。最高で同点止まり。だが南アフリカがペナルティーゴールを選択したことで、日本の選手は「7分で1トライ奪えば南アフリカに勝てる」と気持ちを強く保つことができた。
ラグビーは身体の強さとともに心の強さが問われるスポーツだ。どれだけ高い運動能力があっても、心が弱ければ自分より大きな相手へ突っ込んでは行けない。ここで確実に3点を取りにきた南アフリカの選択は、戦略としては間違っていなかった。だが、日本に逆転の希望を残してしまったことが、このあとの展開につながる。
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《岩藤健》
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