スカパー!が考えるパラリンピック中継…10~20代会員に可能性を感じる
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
同局では2008年の車いすバスケットボール日本選手権を皮切りに、障がい者スポーツに取り組み始めた。北京、ロンドン、ソチの3大会でパラリンピックを放送している。
また、「2012 ジャパンパラ陸上」「2015 IPC 世界水泳」など中継競技を年々広げ、放送強化を実施。2014年のロシア・ソチで行われた冬季パラリンピックでは、連続放送200時間以上のうち、60時間以上を生中継で放送した実績がある。
スカパー!パラリンピックチームのリーダー渡部康弘氏によると、「ビシネスチャンスは大いにあると思うが、まだ採算は取れていない」という。だが、状況を打破するためのヒントは思わぬところにあった。
ソチパラリンピック放送の際はTVや新聞に多額の宣伝費をかけたがSNS上では、「どこの局でも放送していないじゃないか」「オリンピックはやっているのにパラリンピックをやっていないのはなぜだ」という声が多数挙がっていたそうだ。
「こんなに宣伝費かけても認知されないのか、と思った。どうすればよかったかという答えは、未だに出ていない」と渡部氏はぼやく。そんなスカパー!が可能性を感じているのは、10~20代の層だ。
数としてはスカパー!会員の中では少ないが、10~20代がパラリンピックを観た割合が非常に高かったという。それに対して、会員数としては多い40~50代の視聴率は低かった。客数に比例したカーブを描かなかったのだ。
「当たっているかは分からないが」と前置きして渡部氏は、「日本の教育の仕方の問題ではないか。少し前は、健常者と障がい者を分けて、見えないところに置こうとしていたように思う。そういった教育を若い人は受けていないので、パラスポーツをピュアに見れるのでは」とその理由について推測した。
理由はどうであれ、現在ここに勝機を見出だしている。
「TV、新聞にかける広告費を捨て、10~20代が使用する割合の高いネット中心に広告費用をかけるという方法も、選択肢としては大いにあると思う」
《大日方航》
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