リオ五輪水泳オープンウォーター日本代表・貴田裕美「チャンスがあると思う」
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
6月11日に行われた世界最終予選で五輪への切符を手に入れた。13位に終わった2012年ロンドン五輪に続く2度目の挑戦。リオデジャネイロでは上位入賞を目指す。
「自分の目標を再確認できた。残り1カ月ちょっと、しっかり準備をしていいレースに臨みたい」
貴田選手は1985年6月30日生まれの31歳。壮行会前日が誕生日で、「競泳の女子選手で年上はいない」と笑う。
「年齢に関係なくリオで活躍したい。4年に一度の舞台なので、ベテランと言われても仕方がないけど頑張りたい。強化できるのはあと1カ月。しっかり強化して本番に臨みたい。競泳のレースが(自分のレースより)先なので、観ながら刺激をもらい、いいレースをしたい」
オープンウォーターは一般の競泳とは違い屋外の海でレースを行い、自然との戦いにもなる。気温の管理されない海では、水温も敵になるという。
「(リオデジャネイロ五輪の会場となる)海の水温が16度~17度と低い。昨年プレ大会で一度泳いだ場所で、対策にホットクリームを塗ったり、レース中の給水ではドリンクに温かいものを入れた。低水温は苦手な選手も多く、途中棄権する選手もいる。私はどちらかというと高水温より低水温が得意なのでチャンスがあると思う」
2013年世界水泳オープンウォーター10kmで13位、同25kmで8位。2014年パンパシフィック水泳では10kmで5位だった。自然を味方につけることができれば目標とする上位入賞も手が届く実力がある。
壮行会では体操競技部と合同で行われ、内村航平選手、加藤凌平選手、田中佑典選手、山室光史選手が参加している。日本体操界を背負う顔ぶれと並んだ貴田選手は、「体操競技の選手とはなかなか普段会う機会がなく、『あ、テレビで見てる選手だな』と同じスポーツ競技だけど、そういう第一印象だった(笑)」と表情を緩める。
「体操競技は前回大会でメダルを獲っているので刺激を受けている。お互い刺激となり、いい成績を残せたらいいなと思う」
2014年11月からコナミスポーツクラブに所属する貴田選手。サポートしてくれることが、リオデジャネイロ五輪につながったと振り返った。
「競技に集中できる環境を作ってもらえている。たくさん国際大会に出場したり、普段の強化に関しても力を入れてもらえて、その結果、今回のリオが決まったと思う。感謝している」
《五味渕秀行》
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