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【Next Stars】なわとびで世界を狙う…ロープスピッキング、黒野寛馬選手

オピニオン コラム
【Next Stars】なわとびで世界を狙う…ロープスピッキング、黒野寛馬選
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■ロープスピッキングとの出会い

---:この競技との出会いはどこであったのですか?

黒野:競技自体は大学からなので、大学の先輩がやっていたというのが大きいです。先輩が演技をたまたま、筑波大に入ったときの最初のオリエンテーションで披露してくださって。それを見てすごく魅力を感じ、やろうと思いました。

---:最初はサークルなどで活動したのでしょうか?

黒野:いえ、その先輩は個人でやってたので。

---:個人なんですか?

黒野:もう自分もずっと個人で。今も個人で。筑波大に部活とかサークルがあるわけではないのです。



■なわとびで脳はどう活性化されるのか?

---:大学で行われていた研究を教えてください。

黒野:運動生化学という、運動強度の部分とか、脳の認知機能などを研究しています。具体的には、運動することに伴って脳が活性化されるのではないか、ということを研究していて。僕はそれをなわとびをすることによってデータ計測していました。

実際になわとびを跳んでもらって研究していて。最近は東北の被災地に行ったりしました。現在、東北の子どもたちは鬱な状態でもあります。というのも、今はまだ学校の校庭もまだ仮設住宅があって使えない。体育館くらいしか運動をする場所がなく、大勢が動くことができるのってやっぱりなわとびぐらいしかないのですね。

国からなわとびを支給されているのですが、そこで子どもたちになわとびを跳ばせて、実際に鬱の気分が改善されたり、脳が活性化されるという方向にしたいのです。僕らとしては授業の前に、「まず、みんなでなわとびをやろう。やって勉強の効率を良くしよう」というところに持っていければ、というテーマで研究をしているんですね。

---:少し砕いて教えてもらえますか?

黒野:基本的に運動と脳に焦点を置いています。「運動をすると体にいい」とよく言われてるじゃないですか。それが最近、「脳にもいい」とも言われるようになってきました。「一般の人たちに運動をさせたら、脳の活動はどうっていくのか」という部分を見ている研究室です。

運動の中でもよく研究で使われているのは、やはり自転車運動とかなんですよね。「自転車運動を行ったときに、脳がどうなるか」というものです。実際に10分間、中強度の運動をしたときに脳が活性化されるというのがデータ化されている先行研究があり、それをベースに行っています。

僕たちがやっているのは、「自転車以外の運動でも同じような効果を得ることができるのか」というものです。より小学生たちが身近に感じることのできる、なわとび運動を跳ばせたときに脳がどうなるか、脳の活性がどうなるかというのを見ています。終論が2カ月後に提出なんですけど、結果もちょっと出ていて。今はもう本当、なわとびをやったときに脳の認知機能が上がるというのが結果として出ているので。

---:それはどの段階(年齢)で始めても影響ありますか?年配の人がなわとびを始めても脳に影響が出てくるとか?

黒野:今は成人男性を対象にやっています。それが実際、子どもに出るのか、お年寄りに出るのかってまた別な話なのでなんとも言えませんね。

---:また新たに検証しないといけない?

黒野:はい。我々としては一番最初はやっぱり成人の人がどうなるかというところを。自転車の場合は成人で(影響が)出たらお年寄りも出て、子どもでも出たという過程があるので、同じようになわとびでも出るんじゃないかとは思います。ただ、お年寄りが跳べるかというところですよね。

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《大日方航》

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