---:被災地での活動について教えてください。
黒野:筑波大学が被災地といろいろ提供してるというか、本当に被災地の地域の人たちが、地震があり、気分が低下して体力もどんどん低下しているという現状がありました。そこから筑波大学に、体育の力でこの被災地をなんとか元気にできないかと依頼が来たのです。
まず、うちの研究室に運動させてくれる指導者を派遣してほしいというのがあったので、そこから僕が行くようになっていきました。でも、自分がなわとびをやっていて、実際にいろいろな認知機能とかも効果も出ているので、被災地の人たちになわとびを跳ばせてるという活動を行っています。
---:なわとびの種類を楽しんでもらう感じなんですか?
黒野:はい、そうですね。そうすると大繩とか、ダブルダッチっていう。
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---:反響はどうでした?
黒野:まずパフォーマンスを見せるとすごい喜んでいただける。あと、研究の一環としてできればという思いがあるので、被災地の方々の気分を、なわとびの指導前後を見ているんですけれど、快適度とか覚醒度っていう気分の指標がありますが、そういうのが全部上がっています。一過性、1時間指導しただけでも、まず、そこだけでも気分が向上してるっていうのはちょっと見えたかな。
---:なにかセンサー的なものを使うのですか?
黒野:いや、気分はもうアンケートというか。
---:継続してやられたんですかね?
黒野:そうですね。なわとびは冬場で設定されていて、夏場とかはもっと一般の体操とか、陸上系がハードリングをやっています。でも、2年ぐらいずっと継続しているプロジェクトなので、冬に僕が行く感じです。
---:そのデータも少し集まってきたと?
黒野:はい。
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