しかし、ファイナル後半になってカリーをひとりでは止めきれなくなっていきました。特にピック&ロールをされた場合にはキャバリアーズはダブルチームに行かざるを得ず、スクリナーがワイドオープンでカリーからのパスを受けられます。スクリナーはそこからシュートを狙うも、バスケットにアタックするも、ヘルプが来たらパスをさばくも自由に選択できる余裕がありました。
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レブロン・ジェームズ
結果的に第6戦ではイグドラがチーム最多のシュート試投数を残し、カリーとともにチーム最多得点となりました。カリーのピック&ロールに対して、キャバリアーズは有効なディフェンス手段を見せることはついにありませんでした。
NBAファイナルMVPはイグドラ7票、レブロン4票でイグドラが受賞しました。このファイナルで様々な記録を打ち立てて、たったひとりでチームを牽引する獅子奮迅の活躍を見せたレブロンが勝敗に関係なくファイナルMVPに推したいと感じるのは、誰もが納得のことでしょう。
【ウォリアーズ対キャバリアーズのプレイオフファイナル第5、6戦 続く】