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【THE REAL】原口元気の「やんちゃ坊主」列伝…ハリルジャパンを覚醒させた、ふてぶてしさと鈍感力

オピニオン コラム
原口元気(c)Getty Images
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■さらなる厳しさを求め、レッズから外れるタイミングは予測できた

そして、ワールドカップ・ブラジル大会に臨む代表メンバーからも漏れた直後に届いたのが、ヘルタ・ベルリンからのオファーだった。移籍を決めた理由を、原口はこう語っている。

「自分がこのタイミングでレッズから出ることは、ある程度予測ができていたというか…レッズというチームはいい意味でいろいろと助けてくれるし、悪い意味ではどんなときでも優しく接してくれる人がいた。そういうのがない環境に、自分を追い込んでいきたかった」

移籍直後こそなかなか出場機会を得られなかったが、体制が変わったシーズン終盤には首脳陣の信頼とレギュラーの座を勝ち取る。評価されたのはサイドからの突破だけでなく、労を惜しまない献身的なプレーだった。

8月下旬にはレッズの先輩でもある細貝萌が、トルコのブルサスポルへ期限付き移籍した。移籍した直後から食事をともにするなど、いろいろなアドバイスを受ける一方で原口はこんな決意も明かしていた。

「助けてもらうばかりじゃ悪いので、早く自立できるように頑張らないと」

■鈍感力は信頼へ

細貝の移籍は、やんちゃ坊主が大人への階段をのぼるスピードを加速させたのだろう。イランの地で見せたふてぶてしいほどの強心臓と、決して独りよがりにならず、香川をはじめとする周囲を生かすプレーを織り交ぜた柔軟さ、何よりも頼りがいのある「鈍感力」は、いままさに成長を遂げている証でもあった。

そのアフガニスタン戦では、5点のリードで迎えた後半25分から右サイドバックへ移った。もちろん、初体験のポジションだ。何とか務めあげたが、指揮官の「もう少し攻撃的にいってほしかった」という注文を聞くと、こんな言葉を漏らしたという。

「(右サイドバックを)やる前に言ってほしかったですね」

なるほど、やんちゃ坊主の面影は周囲をほのぼのとさせる絶妙のアクセントとして、いまも原口のなかで脈打っているようだ。

余談になるが、ハリルジャパンに合流した9月1日に結婚したことを発表したお相手、フリーアナウンサーの香屋ルリコさんは、ドイツへ旅立つあいさつで公言した「恋人」その人だった。
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《藤江直人》

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