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【THE REAL】組織のなかで異彩を放つ個性…宇佐美貴史がハリルジャパンにもたらす閃きと意外性

オピニオン コラム
宇佐美貴史(2015年6月11日)
宇佐美貴史(2015年6月11日) 全 7 枚 拡大写真
まずは右サイドへ加速していく宇佐美に、イラクの選手3人が引きつけられる。必然的に大きなスペースが生じる左サイドには、FW岡崎慎司(マインツ)が流れていく。

次の瞬間、弧を描くように左側へ急旋回しながら、宇佐美は自問自答を繰り返していた。

「あそこから(シュートに)いけたんですね。あのまま自分で突破していって、相手キーパーと1対1になるくらいのところまでもいけたと思うし、オカちゃん(岡崎)もフリーだったので悩みました。いずれにしてもしっかりとフィニッシュまでいけましたし、いいパスを出せたというか、いいところに仕掛けられたと思います。ああいうプレーを見せられれば、武器になりますよね」

■ゴールの確率が最も高い選択肢を実践

ペナルティーエリアの外側からミドルシュートを放つのか。あるいは、さらにドリブルを加速させて完全にフリーの状態にもち込むのか。さらには、自らをおとりに使って、岡崎へラストパスを通すのか。ゴールの確率が最も高い選択肢として、宇佐美は最後の3つ目を実践した。


宇佐美貴史

ノーモーションのまま右足の軽いタッチから放たれた岡崎へのパスに、イラクの守備陣はまったく反応できない。岡崎は左側へ流れながら、体勢をしっかりと整えて左足を一閃する。必死に反応したゴールキーパーの左手に触れたものの、シュートは確実にゴールへ吸い込まれていった。

バヒド・ハリルホジッチ監督の初陣となった、3月27日のチュニジア代表戦で念願の初キャップを獲得。デビュー戦で18分間、初ゴールも決めた同31日のウズベキスタン代表戦では27分間。途中出場でのプレーを積み重ねて指揮官の信頼を勝ち取り、ついに初先発のチャンスを得た。

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《藤江直人》

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