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【THE REAL】組織のなかで異彩を放つ個性…宇佐美貴史がハリルジャパンにもたらす閃きと意外性

オピニオン コラム
宇佐美貴史(2015年6月11日)
宇佐美貴史(2015年6月11日) 全 7 枚 拡大写真
夫人との二人三脚で体質改善に努めてきた宇佐美に対して、「彼は私のスピーチを受け入れてくれた。彼は能力があり、しかも努力した選手だ。これからもさらに向上していくだろう」と声を弾ませたこともある。

そして、イラク戦後にはこんな言葉を残している。

「今日の宇佐美のメンタルを見ただろうか。本田や香川に『もっと行けよ、行け』と要求していた。そういうことを彼らは喜んでやってくれていたし、自分たちから喜びを見出していた」

■脳裏に次々と浮かび上がってくる課題

後半21分にFW武藤嘉紀(FC東京)と交代でベンチに下がるまでの合計66分間のプレーに対して、宇佐美はもちろん満足していない。

自身は無得点に終わったこと。香川や初めて一緒にプレーした左サイドバックの長友佑都(インテル)とのコンビネーション。指揮官が求める攻守の切り替えの速さをさらに高めることなど、脳裏に次々と浮かび上がってくる課題を宇佐美はむしろ歓迎する。

「途中から出場したときは、相手がほとんどグロッキー状態だった。そのなかでもいろいろと感じることはありましたけど、スタートから出たことで、また違った刺激をもらいながらプレーすることができた。スタートからプレーするほうが、やはり楽しいですね」


宇佐美貴史

初めて日本代表の練習を指揮した3月に、ハリルホジッチ監督は選手たちから失望感を感じたという。昨夏のワールドカップ・ブラジル大会で惨敗し、1月のアジアカップで連覇の夢を断たれた選手たちは自信を失いかけていた。

だからこそ、2つの敗北を直接味わわされていない宇佐美のメンタルは、自身のプレースタイルに寄せる絶対的な自信とともに日本代表の武器となる。

「次はまず出番をもらえるように努力して、ゴールを取れればいいかなと」

埼玉スタジアムに舞台を移して16日に行われるシンガポール代表戦から、3年後のワールドカップ・ロシア大会へとつながる長く、険しい戦いが幕を開ける。

組織と個性をさらに融合させるために。宇佐美が描いていく成長曲線は、そのままハリルジャパンのそれとシンクロしていく。
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《藤江直人》

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