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【THE REAL】ジュビロ磐田で輝きを放つホープ…司令塔・小林祐希、黄金の左足に込める矜持と決意

オピニオン コラム
小林祐希 ジュビロ磐田ホームページの紹介 スクリーンショット
小林祐希 ジュビロ磐田ホームページの紹介 スクリーンショット 全 2 枚 拡大写真

■環境変化

ゴールデンウイークあたりから心と体のバランスが崩れ始め、6月に入ると8試合連続での途中出場を余儀なくされる。どん底の状態で届いたのが、ジュビロからの期限付き移籍のオファーだった。

当時J1を戦っていたジュビロは中盤に故障者が続出していたこともあり、大きな可能性を秘める小林に白羽矢を立てた。小林もスランプから立ち直るきっかけを新天地に求めた。

「新しい環境でもう一度自分を見つめ直し、ヴェルディに戻ってきたい」

期限付き移籍が発表された2012年7月24日。ホームページに掲載されたコメントを介してファンやサポーターとかわされた約束は、果たされることはなかった。

その年のオフ。小林は完全移籍に切り替える決断を下す。何度も自問自答を繰り返したのだろう。12月16日にヴェルディから発表されたリリースには、小林の偽らざる本心が綴られていた。

「今シーズン、キャプテンと10番を任され、それを引き受けたにもかかわらず、シーズン途中で逃げるようにチームを離れて、チームを壊してしまい本当にすみませんでした」

ジュビロで本来の自分を取り戻し、強い心とともに再び成長曲線を描き、より高いレベルでプレーする。それがいまも愛してやまない古巣、そしてファンやサポーターへの恩返しになると小林は誓いを立てた。

完全移籍ともに、背番号を「50」から「4」へ変えた。中盤の選手で「4」番となると、日本代表の本田圭佑(ACミラン)を連想させる。

しかし、故障からの復帰にあたって「人と違った番号を」と望んだ本田とは対照的な想いを、小林は「4」番に込めていた。

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《藤江直人》

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